雪と断罪とそして、紅
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「あっはははは、可笑しい!パパとママってば本当に私達のこと大好きなんだから」
「ねー!あの子とその両親の顔見た?面白かったー」
「笑いを堪えるのに必死だったわー」
あれからアンジェラは検査をして異常なしだったからその日に退院した。
そして、今は自宅のベッドの上で三人揃って談笑中だ。
「でもさ、アンジェラは痛い思いしたから損したよねー」
アンジェリアはアンジェラの頭に触れ、巻かれた包帯を取った。
「まあね。でも、アンジェリアとアンジェロじゃなくて良かったわ」
アンジェラは目を細めると、私とアンジェリアの手を握った。
「私は二人のお姉ちゃん。可愛い妹達を守れて良かったわ」
「「アンジェラ、大好きー!」」
私とアンジェリアはアンジェラに抱き着いた。
私達は三人で一つ。
二人で一人を守って、一人で二人を守る。
そうやって生きていく。
「アンジェラ、アンジェリア、アンジェロ」
すると、ドアがノックされて返事をすれば、パパとママが部屋の中に入ってきた。