雪と断罪とそして、紅
「「「どうしたの、パパ。ママ」」」
わざと声を揃えて、同じように頭を傾げる。
これでパパとママはイチコロだ。
「「「?」」」
おかしいな……、いつもなら『可愛い天使達!あぁ、可愛すぎて食べちゃいたい!』等と言って頬にキスしてくるのに……。
そんなことを考えていると、ガチャリと金属音がした。
金属音がしたのは手足。
「「「え……?」」」
金属音がした手足を見て、私達は言葉を失う。
手足には白い肌には不釣り合いな足枷が付けられていた。
足枷の先は何処に繋がっているか分からないくらい長くて、部屋の外から伸びている。
「これ、何?」
アンジェリアが足枷に触れながらパパ達に問う。
「……明日からお前達は学校に行かなくて良い」
「え、何で!?」
アンジェラが身を乗り出してパパの腕を掴んだ。