雪と断罪とそして、紅


「「「どうしたの、パパ。ママ」」」




わざと声を揃えて、同じように頭を傾げる。





これでパパとママはイチコロだ。





「「「?」」」




おかしいな……、いつもなら『可愛い天使達!あぁ、可愛すぎて食べちゃいたい!』等と言って頬にキスしてくるのに……。






そんなことを考えていると、ガチャリと金属音がした。





金属音がしたのは手足。





「「「え……?」」」





金属音がした手足を見て、私達は言葉を失う。






手足には白い肌には不釣り合いな足枷が付けられていた。




足枷の先は何処に繋がっているか分からないくらい長くて、部屋の外から伸びている。






「これ、何?」





アンジェリアが足枷に触れながらパパ達に問う。






「……明日からお前達は学校に行かなくて良い」




「え、何で!?」





アンジェラが身を乗り出してパパの腕を掴んだ。







< 42 / 210 >

この作品をシェア

pagetop