雪と断罪とそして、紅
「止めなさい、アンジェリア……ッ!アンジェラ、アンジェロも止め……っぎゃあああッ!」
アンジェリアとアンジェラが刺したナイフでパパを断末魔の叫びをあげながら床に倒れた。
少し離れた所では私がママをナイフで刺して、殺していた。
小学生の子供に殺される親ってどうなんだろう?
油断してたって普通は有り得ないよね?
「パパとママってば、自分達の天使に殺されて嬉しそう」
すると、アンジェラがパパとママの顔を交互に見て笑った。
パパとママは子供に殺されて絶望したような顔をして死んでいる。
でも、内心は違うよね?
だって、天使だと言っている我が子達に殺されるんだよ?
きっと嬉しいよね?
アンジェラの笑顔に、私とアンジェリアも笑顔になる。
「ねぇ、これからどうする?パパ達を殺したのが私達ってバレたら面倒だよね?」
「ね!どうしよっか?」
「じゃあさ、燃やしちゃう?強盗が押し入ったことにしてさ」
私のアイデアに、二人は「それ良い!」と賛同してくれた。
それから私達はパパ達もろとも家を焼くために火をつけた。