雪と断罪とそして、紅

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「ん……」





目を覚ました私は見知らぬ部屋にいた。





体を起こして室内を見渡したけど、此処が何処なのか分からなかった。





「起きましたか?」





すると、閉じていたドアが開いて瀧澤と見知らぬ男が立っていた。





見知らぬ男は如何にも怪しい感じで顔を狐のお面で隠していた。





でも、瀧澤がいることに安心する。





「瀧澤、此処は一体……。それに、お父様は──」




「ああ、此処は遊女屋だよ。あと、あの男はあのまま吊るしてきた」




瀧澤は敬語ではなく砕けた口調でそう言うと、にっこりと笑った。






遊女屋?





今時そんなところがあるなんて……。





いや、待って。





何故、私はそんなところにいる?






混乱する私の様子に、瀧澤は堪えきれないというように笑い声を上げる。







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