雪と断罪とそして、紅
神という名の鬼


目の前に立つ赤い目をした青年。






誰よりも秀麗で、残酷で、他人を畏怖させる。




私はそんな彼の復活を待っていた。





20年という長い月日の中、彼がこの世に戻ってくるその瞬間を。





彼が復活するために何人……何十人もの人を殺し、仲間までも殺した。





それなのに、何故……。





何故、私は彼に殺された?





私は全てを彼に捧げ、全てが彼の為と行ってきた。





神と崇め讃える彼。





あの時から私の全ては貴方様だった。






切碕様……。





< 71 / 210 >

この作品をシェア

pagetop