ダブル☆愛☆
「そんなことないよ!!大もね、まなのこと心配してたのよ。それに、会いたいって思ってくれてる」


「そっか……」


「まな。私は大のこと好きよ。でも、まなのこともちゃんと弟として大切にしたいの。だから、いい加減な気持ちで付き合いたくないの」


「お姉ちゃん……」


「私とまなは血の繋がった姉弟。その関係だけは、これからもずっと変わらないの。だから、そんな悲しい顔しないで」


「お姉ちゃん」


まなは悲しそうな顔で、でも、ちょっと嬉しそうに笑ってくれた。


「私とまなは特別。大とは付き合ってるけど、血は繋がってない。血の繋がりは私とまなのほうが強いのよ」


「……それもそうか」

無理矢理笑顔を作って、納得した。
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