ダブル☆愛☆
さっきまで大雨に打たれてた私は、もちろん、ずぶ濡れだ。

せっかくの浴衣も台無し。


そんな私を見てまなは絶叫してる。



「何があったの?彼氏さんと一緒だったんでしょ?」


「……」


言えないよ。


あんなことがあったなんて……。


せっかくまなは私たちのこと認めてくれたのに。


私はぐっと言葉を飲み込む。


「お姉ちゃん……?」

心配そうに私を覗き込む。


私の大好きな弟、まな。


大切な弟。


今はこんなにもまなが愛しく思ってしまうのは、何故だろう?
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