ダブル☆愛☆
『俺たち……友達だった頃に戻ろう』

「大……」

『ごめん……俺の身勝手でめぐを傷付けて。だけど、俺はめぐのことを本気で愛した気持ちに偽りはないんだ。それだけは信じてくれ……』



大が電話越しに一生懸命話してくる。

私はもう言葉に出すのも辛くなってしまい、黙ってしまった。


『あの……めぐ?』

「あ…うん、分かった。仕方ないよね」

『めぐ……』

「わかったよ。ちゃんと話してくれてありがとう」

『ごめん……』

「もう謝らないで。辛くなるから……ごめん。まだ本調子じゃないから、また寝るね」

『めぐ……』

ガチャ。

言い終わらないうちに切っちゃった。
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