お仕事
しかし、状態は悪化した。


残っていた腫瘍が頚部まで浸潤し、気管を圧迫してしまい呼吸が困難になった。
そのため、気切カニューレを再挿入を行った。


気切カニューレを挿入したことにより、胃より栄養食を注入するための管を挿入した。


状態は最悪な方向に向かっていった


こんな状態ではあるが、本人は意識がはっきりしているため、意志の疎通ははかれた。






本人は、頭がしっかりしている分、歯がゆかったのだろう、気にくわないことがあると、看護師に当たるようになった。




看護師の中で中川さんを持つことが嫌だという人が出てきた。


患者さんも人間なら看護師も人間…

お互いに感情があるため、そんな意見が出てきても仕方がないのかもしれない。


あの頃は、とてもつらかった
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop