幼馴染の 愛でられ姫
ホテルの外は そんなに人も多くなく、
見渡したところで
(居た!!!)ほっ
『美桜!!!』
『っ!伊織?』
『良かった! 美桜……』
(泣いてる?)
『美桜、このまま駐車場に移動したいけど
また 見つかる訳にはまだいかないんだ
今から言う場所にタクシーで来て?
絶対だぞ? 』
タクシーの運転手に行き先を告げて
美桜にタクシー代を渡し 走り去って行く
伊織。
『うぅ。伊織ぃ……』
(来てくれたぁ。)ホッとして 涙が伝う
(良かった、まだ居てくれて。本当に)
約束の場所に……
『運転手さん、出して下さい』