幼馴染の 愛でられ姫
『美桜!! お待たせ!』


『伊織ぃ〜』


『何か 言いたそうな顔してるけど
後で ちゃんと話すから……
とりあえず 邪魔が入らないうちに行こう』


エントランスは 洗礼された美しさを演出し
床は大理石……
天井には シャンデリアが……
おまけに、え?フロントにスタッフが?


(ここは、ホテル?)


『ふふ 美桜は 見ていて本当に飽きないな』

『ちょっと……伊織
それって どういう意味ぃ?』ぷくぅ

(あ。頬なんか膨らませて ……可愛いなぁ)


『ん? どういうって
そんなの 可愛いからに決まってるだろ?』

『っっ/////』


『さ、ここは 指紋認証システムだから
美桜の指紋を 認識させきゃな』

ピッと 電子音が聞こえた


『よし。もう これで大丈夫だ。これから
今みたいに ここに指をかざせば ロックは
解除されるから』にこっ


『これから???』ん?


何も言わず 進んで行く伊織……
だけど その様子は 凄く嬉しそうに見える。


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