幼馴染の 愛でられ姫
『お先に頂きました』
ペコリ とお辞儀をする美桜。


ふわぁ〜っと 甘い 美味しそうな匂いが
鼻をかすめ……

『わわわ! 伊織、こ こ これ、伊織が
作ってくれたの?』


目の前には ふわっふわのオムライスに
エプロン姿の伊織……
(美味しそう。 しかも
エプロン姿 かっこよすぎるっ/////)


ウインクして
『さっ、どうぞ♪』

が……美桜を見て絶句。



『こら、美桜 。髪、ちゃんと乾かさなきゃ
ダメだろ!こっち来て!』

『えっ! オムライス〜』


『オムライスは 逃げん!』


ほら こっちー
と 言いながら 片手にドライヤー

美桜の柔らかい髪を手に にやけそうになる。
『美桜、乾かすから じっとして?』


『伊織…くすぐったいよぉ けど 』


『けど……何?』


『幸せだなぁって』


『ん。 俺も。 』


『伊織 ありがとう』
(手、気持ち良すぎて眠っちゃいそー。)


『ん。乾いた』


『あ、ありがとう』


手際よくドライヤーを片付けながら
美桜を 椅子に促す伊織。

『さっ 食べようか』
< 23 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop