幼馴染の 愛でられ姫
『美桜……ごめんな?』
泣きそうな顔で美桜を見つめる伊織
『叩かれた場所 見せて? 』
……うっすら 赤くなっている…
放心状態の美桜……
伊織は、タオルを冷やし 美桜の頬にあてがう
『美桜……』ぎゅっと抱き寄せる
やっとの事で 声を出す美桜
『伊織……怖かった─────』
『怖かったよな。ごめんな 本当に ごめんな』
うぇぇぇっと泣き出す美桜を
しばらく抱きしめていた。
(美桜…… 本当にごめん)しゅん と項垂れる
『伊織、もぅ 大丈夫だよね?
本当に解決だよね? 私……伊織がまた
居なくなっちゃうかもしれないと思ったら
本当に怖くなって ────────』
ぎゅっ
『大丈夫 ずっと一緒だよ…』
『そっか……良かった』
ぽろぽろ涙が頬を伝う
『美桜、 婚約発表しよう?』
『……いいの? 大丈夫なの??』
『あぁ、もぅ 本当に 誰にも邪魔させない!
美桜が ずっと 笑顔で居られるように』
『うん!!』