幼馴染の 愛でられ姫
OJT
『 私は 藤堂 香 よ 今日から みっちり
指導させて貰うから 宜しく。』
(なぜ こんな 子娘が 秘書課なの?私がいれば十分なのに。気に入らないわ……)

『真壁 美桜です。
御指導、宜しくお願い致します。』
(この人 睨んだ?こわいよぉ……)

『さっそくだけど まずは、電話対応の仕方や内線の受け継ぎなどを覚えてちょうだい』

『はい』

(藤堂さんは、初めは睨んでいたように見えたけど 仕事となると 的確な指示を出し、分かりやすかったな……これなら頑張れそうだわ)

『さて、こんなところかしら。
明日は 来客が来た時のおもてなしなど
みっちり 覚えてもらうから そのつもりで。
今日は、ここまでよ!お疲れ様……。

あぁ、あなたは 残る様に言われていたわね。

理由は、分かっているの?』

『いえ、何も知らされておりません……』

不安気に 藤堂を見つめる……

『そぅ……』
それだけ言うと 藤堂は ドアの外へ
出ていったのだった。


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