爽やか男子→チャラ男
「えーー?だって俺と翼は住む世界が違うでしょ?」
うん、わかってたよ。住む世界が違うことくらい。有希くんが雲の上の存在なことくらい。でも、やっぱり好きな人から言われると辛いよ。
「うん、わかった。極力話しかけないようにするね。じゃあね、バイバイ」
そう言って学校を出た。帰り道私はずっと声を我慢しながら泣いていた。
「やっと、会えたのに。やっと少しは近づけたと思ったのに」
昔から有希くんが私のこと妹としか見てないこと知ってたから、幼なじみのままでもいいって思ってたけど。
それもダメなんだ、、
「うん!!頑張って有希くんのことは忘れよう!」
でも、忘すれようと思って忘れられるほど軽い恋じゃなかったことくらい、私が一番知ってる。
でも、時間がかかっても有希くんの迷惑にならないようにしよう。
そして、そのことを考えながら私は家に帰った。