チーム『KTSM』へ ようこそっ!!
チーム『KTSM』
それはもう、ビックリするような出会い方だった。
「ねぇキミ、ストバスって知ってる?」
「……はい?」
金曜日の午後。
学校の帰り道で信号待ちをしていた時、突然肩を叩かれた。
そして振り向いたら、上記のセリフだ。
しかもしかも、肩を叩いてきたのは同い年くらいの男の子で、すっごいイケメン!!
何これ、なんかの詐欺!?
ていうか、ストバスって何っ……! ?
「あ、あのっ……私、ストバスなんて知りませんっ……」
「じゃあおいでよ。 教えてあげるから」
……って、えぇー!? なんでそうなるの!?
て言うか私、イケメンに手を握られてる!!
な、何これ……ほんとに、なんかの詐欺……!?
「は、離してくださいっ……!!」
「ダメ。 キミを必ず連れてくるってSに約束したから」
「えす……!?」
ますますワケがわからない!!
Sって、何!?
「ちょっ……さっきから何ワケわかんないことを……!!」
「もう着くから、S本人に聞きなよ」
「……えっ?」
と、イケメン男子に連れて来られたのは……──、
「わっ……」
──……バスケットのゴールが設置された、広い空き地だった。
イケメン男子が指差した先に、3人の男の人……。
「あれが俺の仲間。 チーム『KTSM』へ ようこそっ」