チーム『KTSM』へ ようこそっ!!
……はい!?
ア、アメリカ!?
「ちょ、ちょっと待って!!
どうして急に、アメリカが出てくるの……!?」
驚きを隠せない私に、ケイくんは微笑む。
「数人の監督さんが、って話しただろ? その中の一人がアメリカから来てる人でさ、今度 国に帰るんだ。
で、その人に『一緒に来ないか?』って誘われてる。 でも、公式を離れて1年近く経つし、気持ちも離れていたから、断ったんだ」
「……」
「だけどさ、あの人は俺のことを今でもずーっと誘ってくれてる。 目をキラキラさせながらバスケの話をするあの人を見てたら、また公式の舞台に立ちたいなって思うようになってきた」
「それで、アメリカへ……」
「でもやっぱり迷うじゃん。『俺がまた公式の舞台に立つってどうよ?』って。
同い年の奴が一生懸命練習してた時、俺はストバスで遊んでただけだよ? そんな俺に何が出来る? って、ずっとずっと考えてた。
でも、お前の言葉で決心がついた。 俺に何が出来るかはわからないけれど、俺を想って声をかけてくれてる人を無下には出来ない。
て言うか、俺自身、このままじゃイヤなんだ。 夢を諦めたまま生きていくなんて、そんなの絶対にダメなんだ」