理想人間製造機
夜中、トイレに起きた私は

お兄ちゃんとお母さんを起こさないように

静かに階段を降りた。

リビングの電気がついていた。

気になった私は近ずいてそっと中を覗いた。

しかし私はリビングの中の光景を見て絶句した。

開いた口が塞がらなかった……。

リビングの中にはお兄ちゃんとお母さんがいた。

が、様子がおかしかった。

グチャグチャと生々しい音を立てながら

お兄ちゃんとお母さんが

赤い物体を口いっぱいに頬張っていたのだ。
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