今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
俺が完全に朱里の気持ちに気付いたのは、あの日だった。
『あの…今日、あの子達と写メ撮った?』
『か、肩…抱いた?』
正直、驚いた。
朱里は俺が女の子と付き合ってた頃、何をしたかなんて聞いてきたこともなかったから。
だからこの言葉を聞いたとき、もしかして妬いてくれたのかな?なんて思って。
妬いてるんじゃないとしても、俺が何をしてたのかを知りたがってくれたことをすごく嬉しく思ったんだ。
『朱里、写メは撮ったけど肩は抱いてないよ。ノータッチ』
『そう、なんだ…良かった。変なこと聞いてごめんね』
そして、このやりとりで確信した。
朱里が…ついに俺を好きになってくれたんだって。
俺が肩は抱いてないって言ったときのホッとした表情。
そのあとの、“良かった”って言葉。
これは間違いなく、朱里も俺に恋をしてくれてる。
俺はこのとき密かに心の中でガッツポーズをしていた。
それと同時に朱里に長年の想いを伝えることを決めたんだ。