今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
学校でもたっくんは私のそばを離れない。
いや、離れないという言い方はおかしいのかもしれない。
というのも同じクラスなのだ。
そしてどういうわけだか席まで隣。
高校に入学して3ヶ月、2回席替えして2回とも隣なのは偶然か否か。
うーん…
考え込んでいると、登校してきたたっくんが私の隣に座る。
「朱里、さっきのことだけど…」
「うん。誰にも言ってないから平気だよ。だからあんまり大きい声で言わない方がいいと思う」
「いや、そうじゃなくて」
「シーッ。二人だけの秘密にしようね」
「(二人だけのって…俺と朱里だけの秘密…?それって最高。いや、でも欲求不満の誤解が…)」
「ね?約束」
「…分かったよ。二人だけの秘密ね」
男の子だから仕方のないことかもしれないけど…
暫くたっくんとは距離取ったほうがよさそうかな。