今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
「朱里…良かった……」
消えてしまいそうなほど小さな声でそう呟いたあと、たっくんは私の頬にソッと触れ、続ける。
「心配してた。朱里がこんな時間まで帰ってこないことないから…電話しても繋がらないし何かあったのかと思った」
「ごめんね…携帯の充電切れてて…心配かけてごめんなさい」
「ううん。無事で安心したけど…膝怪我してるからうちにおいで。手当てしよ」
「うん。ありがとう」
この時、私は思った。
こんなに私の心配してくれるたっくんが私をからかったりするのだろうか?
私の反応を見て面白がるようなこと……
たっくんは絶対しない。
だって、こんなに汗びっしょりになるくらい私を心配して探し回ってくれるほどたっくんは優しい人なんだから。