今日もたっくんに溺愛されちゃっています。





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ジリ………パシッ─!




目覚ましが鳴ったのと同時に切る。

寝起きが悪くいつもなら目覚ましが鳴ったってなかなか起きられない私が、だ。




い、一睡もできなかった。

どうしよう、今日からどんな顔してたっくんに会えばいいの…?




コンコンッ──



「朱里、起きてる?入っていい?」




このタイミングで、しかもまた朝一でたっくん…?

マズイ、大ピンチかも。




「あの…今、パジャマなので……」




言ったあとに私はバカなの?と自分で自分につっこみたくなった。

恥ずかしさでいっぱいの中、ガチャッとドアを開ける音がする。




「ハハ、今さらなに言ってんの?朱里のパジャマ姿なんて何度も見てるのに」

「そ、だよね」

「朱里が着てるクマさんパジャマ可愛いね。俺、そのクマさんになりたいかも」

「…!?」

「あ、ドキドキしてくれた?嬉しい。じゃあ下で待ってるね」




ニコッと微笑んだたっくんはパタンッとドアを閉めて部屋から出て行ったけれど。


ク、クマさんになりたいってどういうこと…!?

たっくんは昨日のこと気にもしてないの……!?

ただでさえ暑いのに朝から顔が熱い。




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