今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
最高のプレゼント
もうすぐたっくんと付き合って一年を迎える。
記念日は私達にとって特別な日だし…
どんな風に過ごそうかな?
ふと、そんなことを考える休日の昼下がり。
今日はまたユメちゃんとカラオケに来てるんだけど、いつもの如く歌もそこそこにガールズトーク中。
記念日の過ごし方を悩む私に見兼ねたのか、いつも彼氏と仲良しなユメちゃんがアドバイスをくれる。
「記念日って朱里の誕生日でしょ?だったらどう過ごすかは拓海くんが決めてくれるでしょ」
そっか…記念日は私の誕生日でもあるんだ。
たしかにたっくんなら色々考えてくれそうだけど…
「でも記念日だし私もなにかしたいなぁ。プレゼントとかしたらおかしいかな?」
「うーん。私達は記念日にプレゼントなんてしたことないけどね。デートして、これからもよろしく~って。そんな軽い感じだよ」
「なるほど…」
彼氏とラブラブなユメちゃんがそう言うのなら、そんな感じでいいのかもしれないけど。
でもなぁ…うーむ。
こんな風にいつまでも頭を悩ませる私に、ユメちゃんは何かを思いついたのかニヤリと不敵に笑った。
「あ。でも一つだけ記念日にすっごく喜ばれたことあるよ。教えてあげよっか?」
「えっ?なになに!?」
「あのね……」