今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
付き合ってみると、たしかに小春ちゃんは面白い子だった。
デートしようと誘われたかと思えばラーメン屋に連れて行かれたり。
しかも女の子なのに普通に替え玉とかしちゃって。
家デートだって甘い雰囲気になんて全然ならなかった。
お互い黙々と好きな漫画読んでたり時々ゲームしたり。
「キスとかはちゃんと私を好きになってからしよ?あとさ、他の子を好きなことも申し訳なく思ったりしなくていいから」
こんなことを言ってくれたから、すごくホッとしたのを覚えてる。
今まで付き合ってきた子達は一緒にいてすごく退屈に感じる子ばかりだったけど、小春ちゃんといると間違いなく楽しかった。
飾らなくて明るくて、すごく可愛い女の子だとも思った。
朱里以外の女の子を可愛いなんて思ったのは初めてだったから、もしかしたら好きになれるかもしれないと思っていた。
それでも……やっぱり俺は朱里が好きで、小春ちゃんを好きにはなることはなかった。