今日もたっくんに溺愛されちゃっています。





「リュウジくん、隣空いてないよ?」



私の言葉にうんうんと頷いたリュウジくんは、私とユメちゃんの向かいに座っている女子二人組に何やらヒソヒソと話し始めた。



「…というわけだから。OK?」

「もちろん!うちら他探すからここ座って?」

「話の分かる子達だな。俺とはどう?」

「いや、あなたは結構」

「即答かよ。まぁサンキュー」



席を譲ってもらったらしいリュウジくんは、すかさずユメちゃんの隣の席へと腰掛けた。

ユメちゃんは、そんなリュウジくんを見て苦笑いを浮かべる。



「リュウジどした~?またパシり?」

「おー、笑顔でパシられるのももう慣れたわ。イケメンは何しても許されるのか?」

「ドンマイ。悔しかったらあんたもイケメンになってみろ」

「うるせぇよ」



よく意味の分からないこんなやりとりをボーッと見ている私に、リュウジくんはニヤリと笑う。
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