野いちご学園外伝(ホワイトデー)
休憩時間は10分間
バレンタインといいホワイトデーといい
こう、そわそわした感じが落ち着かないよね
ともかく特定を急がなくては・・・
あわててて名前を書くのを忘れてしまったのだろうか?
あわてんぼさんめっ

「さっそく筆跡鑑定といきますか。学級日誌を調べまして、
この綺麗な字を書く男子は誰ですかと・・・
とっとと出てこいクラスメイト!」

パラパラパラ

ん~、なんていうかみんな自由だな
人のこと言えないけど、
私も絵描いてるしね

パラパラパラ

「見つからないな」

なんか面倒になってきたわ
担任の先生に聞いて終わりにするかな


そして、お昼休み



「れんちゃ~ん、一緒にお昼食べよぅ~」

「いいぞ、ただ用事があるから食べたら職員室行くから」

「えっ?れんちゃん、とうとう・・・」

「おいっ!ことかは何かを勘違いしている。わたしはぎりぎりセーフだ。
赤点じゃないっ!」

「そうなんだ、残念っ」

「そこは残念がるところじゃないっ」


そして、親友とのランチもそこそに
職員室へやってきた

「先生、こんにちは。今日もいちだんと暇そうですね」

椅子の背もたれに身体を預け、だら~んとしている先生へ声をかける

「あ~忙しい忙しいなぁ」

「口だけではなんとも」

「分からないのか、俺は寝るのに忙しいんだ・・・」

「せっかくこんなかわいい生徒が先生を訪ねて来てるのに。ひどいなぁ。ところでこの手紙の主誰だと思います」

そういって、手紙を差し出す

「こ・これはっ!」

「な、なんですかっ?」
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