野いちご学園外伝(ホワイトデー)
「残念、これは俺が書いたやつです」


先生はにっこりとほほ笑んだ


「・・・んだと、ごるらぁぁぁぁ!!!」


その言葉と表情に怒りを覚えたわたしはついつい怒鳴ってしまう


「待て、何を怒っているんだ。ちゃんと朝一で説明しただろう。
あっ、お前ぎりぎりで来たから、いなかったわ。
わっすれてたっ」

てへぺろじゃねえ

「忘れるなよっ!ちょっと期待しちゃったじゃんか・・・
はぁ」


ため息がもれる


「悪かったよ。期待しちゃったの?ホワイトデーだもんねぇ」


「にやにやすんな!
で、このプレゼントはどういうことなんだよっ!」


「これは、生徒みんなに私からのホワイトデーだよ。
もう3月だし、4月なったらクラス変わって会えなくなる子もいるからねぇ。それで生徒一人一人にラブレターも入れといた訳。そこに書いてあることは本当だよ」


先生は真面目な顔でこちらを見ながら話す


「あ~そうですか」

なんかがっかりしたようなそうでもないような


「いや~君は人気者だから、いくつか既に入ってたけど、
本命はあったかい?」

今なんと?

「ちょっと詳しく教えて頂けませんかねぇ」
< 5 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop