紫陽花とネバーランド
「後は、服か。服どうする?それ首が苦しそう」

それ、と指をさされて自分の服を見た。

あたしが着てるのは制服。ネバーランドでは珍しいものなのかもしれない。

「うん、苦しいよ、」

首が、ってわけじゃ、ないけど。

「ごめんね今はないから明日までに用意しとくね。どんなのがいいかな」

「ありがと、これより動きやすかったらなんでもいいよ」

ピムは了解と笑ってから、じゃあまた明日と爽やかに手を振って出て行った。

一緒に外に出てみようかと思ったけど、1番星が出てきてたからやめた。

あたしが飛び降りた時は、すでに夜で星も出てたからネバーランドの方が日の出が遅いのかもしれない。

異世界?と現実に時差あるなんて初めて知った。今日1番の発見かも。

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