紫陽花とネバーランド
あたしの体内時計で、数十分経った頃。

もう一回ドアがノックされた。今回ははっきりしたノック。ピムかな。

「はあい、どうぞ」

あたしもノックと同じくらいはっきり答えた。

ドアを開けてピムがひょっこり顔を覗かせた。

ウッ、かっこかわいい、何気ない動きでも顔が良ければ絵になるんだな、、、それは置いといて。

「朝ご飯できたよー」

ひょっこりピムが言った。

外からは子どもたちの声が聞こえる。大人数で朝ご飯を食べたことがあんまりないから楽しみだ。ちょっとわくわくしてる。

何気に初めての外だし。



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