紫陽花とネバーランド
木のてっぺんから延々はしごを下りて、やっと地上に降りることが出来た。

下りる途中にもツリーハウスがあって楽しかったけど、毎回あの距離を上り下りするのは大変だな。いつの間にかムキムキになってるかもしれない。

地上には大きな切り株をテーブルにしていて、昨日の子どもたちが座っていた。

イスも手作りで、周りにあるかま?とか水道とかも手作りのようだった。

生活に必要そうなものは全部そろってそう。すべてが自給自足。

ということはテーブルの上にある美味しそうなご飯も手作りなのか。
ネバーランド、おそるべし。

男の子があたしに気づいて手を振ってくれた。

「おはよう!ウェンディ!」

手を振り返していると他の子も手を振ってくれた。無邪気で可愛い。
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