紫陽花とネバーランド
イメージでずいぶん雰囲気が変わる。
同じテーブルなのにね。

ピムが「ここ」と手で示したのは、黒板のすぐ前。あたしの場所が副議長で、ピムは議長って感じ。

感じっていうか、実際そうか。

みんなが席に着いて、会議が始まった。
黒板とみるといつ書いたのか「ウェンディの係について」と大きな白い文字。

「ウェンディを自分たちの係に入れたい人!」

ピムが声をかけると沢山の手があがった。
あたし、すごく人気者になったみたい。

「じゃあ、係の仕事を説明してウェンディに選んでもらおうか」

決してわかりやすいとは言えないけど、一生懸命なのが伝わってくる説明が始まった。

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