紫陽花とネバーランド
「あら!そんなに堅苦しくなくていいわよ!」
「仲良くしましょう!」
 
すごく、フレンドリー。

高校生ぐらいにも見えるし、女子特有のキャピキャピした空気。

一瞬、学校の教室を思い出した。

あの人たちもこれくらい良い人だったらいいのに。首を振る。今は思い出さない。

「ありがとう!よろしくね」

最後に一声かけてからメグに教えてもらいつつみんなの服を洗った。
湖の端の岩に囲まれたスペースが洗濯していい場所らしい。

ゴシゴシ洗うのが気持ちいい。


…と思ったのは最初だけだった。

服をカゴに入れて運ぶ時も思ったけど、これ何人分なんだ。

歩いて来るだけでもハードなのに洗うのにも結構体力を使う。

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