紫陽花とネバーランド
そしてここでもまたあたしの体力のなさが浮き彫りになった。

みんなで朗らかに談笑しつつ洗ってるはずなのにスピードが速い。

「ウェンディ遅い~」

今日初めて話した洗濯係の女の子、(えっと、ジャムって呼んでって言ってたはず、)にも笑われる始末。

「仕方ないね~ジャムも手伝ってあげる~」

のほほんとした話し方でのんびりした印象だったけど、1番仕事が早いらしく今はあたしの分を手伝ってくれている。

栗色の髪もふんわりウェーブがかかってて可愛い。メグよりは年上かな。

「はい、おわった~」

あたしのノルマ半分終わらせてくれてるし。ギャップがすごい。

「えーっジャムに手伝ってもらうのはずるいよお!」

いつの間にかメグを追い越してたみたい。悔しそうな顔をしてる。

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