紫陽花とネバーランド
ずっと下向いて洗っていると肩がこってきた。

あれ、もうそんな年?いやまさか、首をグルンと回してストレッチをする。

<ウェンディに入ってほしくなかった>

余裕ができると嫌なことも思い出してしまうみたいだ。ケイトの声が頭をよぎる。

あたしは昨日と今日の数時間で嫌われるようなことをしてしまったのだろうか。

いや、昨日押しかけてきた子たちの中にはいなかった。

だとしたら、朝起きてから会議をするまでの時間か。何もしないていない、はず。

洗い終わって、男の子たちと水遊びしてるケイト本人に聞きに行く勇気もないけど。

まあいいや、終わったことだし考えるのは終わり!ほっぺたをパシッと叩いて気持ちを切り替えた。



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