紫陽花とネバーランド
机の花の水を変えてすることもないし、寝ようと思ったけど、なんだかもったいない気がした。

ピムが寝る時用にくれた服はゆったりしてるけどザ・パジャマって感じじゃないから誰かに見られても平気だし、外の空気を吸いに行こうか。

ドアを開けてベランダ的なところに肘をつく。下を見ると真っ暗闇。

ほかにもツリーハウスがあったのに何も見えない黒ということはみんなもう寝たのか。

ネバーランドの夜は早い。

ということは、

「やっぱり、、」

顔を上げると今までに見たことのないほどはっきりした光を放つ星たち。

子どもたちは寝るのが早いだろうし、コンビニのように延々と光を放つ建物がないから予想はしていた。

でもこの星の輝きは予想以上、かな。

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