紫陽花とネバーランド
「ごめんごめん、それで飛べるのってピムだけなわけ?便利そう、いいな」

洗濯係の仕事もだいぶ楽になりそうなもんだけど、今日みんな歩いてたしな。
ピムだけなのかも。

それだと文句がないのがすごいよね。

「飛べるのは僕だけだけど、みんなにもちょっとずつ妖精の粉をかけてるから体は軽いはずだよ」

なるほど。それであんなに運動しても涼しい顔してたわけだ。

それならあたしの体力は幼稚園児に負けてるってことじゃないのね。すごく心配してたわけじゃないけど安心した。


「それ、子ども限定なの?私にもかけてくれない?」

それが1番重要だよね。明日から毎日洗濯するために歩くし。
今日みたいに迷惑かけるの申し訳ない。
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