紫陽花とネバーランド
静かな部屋でボーっとしていると外から声が聞こえた。

子どもの声。

家にの近くにある幼稚園を思いだした。

どれも高くて性別がわからない、でも、不思議と心地よい小さな子がはしゃぐ声。

声は次第に大きくなってくる。構造的にあの一つしかないドアから誰かが入ってくるのだろう。

誰か。予想もつかないそれに恐怖を抱かない。

飛び降りたときに感情もどこかへ飛んで行ったのかもしれない。

ガチャリ、ドアノブを回す音がして、

「目覚めたっ?!」

ドア勢いよくが開け放たれた。
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