紫陽花とネバーランド
「そこまで早くしなくても大丈夫だって、ってかティンクがどこにいるかわかってるの?」

ピムを部屋から押し出してドアを閉める。

ちなみにカギはない。多分どこの家にもないんだろうな、この雰囲気からすると。

「ピクシーホロウ的なところ!」

「的なって、、まあ正解。今日は行かないけどね」

ディズニー映画を見たことがあって助かった。もし知らなかったらバカにしてそうな聞き方だった。

「えっ、行かないの?!」

他の妖精たちも見れると思ったのに。残念。

「だって遠いもん。飛んでいけばすぐだけど、僕ウェンディ抱えて飛べないし」

断言されてる。そんなに重くはないけどな。

まあ実際、少女マンガみたいにひょいっとはいかないだろうけどさ。

ピムのほうが細いし今回はあきらめるしかないか。

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