紫陽花とネバーランド
不思議だ。
でも、もしかしたらあたしが知らないだけで近所に外国の子が多い幼稚園があったのかもしれない。

飛び降りたところを誰か見られて、一番近い建物がここだった、、とか。

「あっピム!」

ピム?誰の名前だろう。

見ると子どもたちの視線の先にはあたしと同じか少し年下ぐらいの少年がドアの近くに立っていた。

「ピム、おそいよお。ぼくたちさきにきちゃった!おねーさんおきてたよ!」

青い目をした男の子はピムと呼ばれた少年に笑いかけた。

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