紫陽花とネバーランド
ピムと呼ばれた少年もゆったりと笑って青い目の子に話しかけた。

「ダメじゃないか、お姉さんが起きていたからよかったけど、人の部屋に入るときは静かにしなきゃ。ちゃんとノックもしてね。わかったかいみんな?」

「はぁーい」

と、みんないいお返事。この子が先生?

先生にしては若すぎる気もするけど、学生にしては落ち着きすぎな気もする。

少なくとも、あたしの通っていた高校にはこんな大人っぽい男子はいなかった。

「ごめんなさい。みんな悪気があったわけではないんです。許してあげてください。」

あたしへの対応もしっかりしてる。謎だな。

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