溺れて。


お母さんとともに寝室を出てリビングへ向かう。




すると、台所前でお父さんがしゃがみ込んでいた。





「梨乃は起こさないでおこうと思ったんだけど、明日は土曜日だしいいかなって思ったの。机の上の紙、見てくれる?」




私は恐る恐る机の上に置いてある紙を覗き込む。



そこにはお兄ちゃんの字と思われる書き置きがあった。



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