7人目のバンドマン
――――――
急いで下駄箱に行き、
靴を履き替えて校門まで走ると、
なんだかスタイリッシュなバイクを横に置いた・・・
「敬介さん!」
「お、よーやく来たね!」
Cycloneのキーボード奏者、
敬介さんがそこにいた。
敬介さんはヘルメットを被ると、
もう1つを僕に投げる。
この前皆さんと初対面したリハーサルの帰り、
僕は隼人さんに家まで送ってもらったんだけど、その時に発覚した。
メンバーの皆さん全員、
僕の嫌いなバイク乗り・・。
ということは今日も・・・。
「後ろ乗って!」
「は・・・はい。」
今日も僕は心地悪い風を受けることとなる。