7人目のバンドマン





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「うわっ!もうこんな時間だよ!」


カスミが驚いた声を出すと、
反射的に時計を見る。



・・・・おいおい・・。


「本郷!お前のせいでこんな時間になっちまったじゃねーか!!」


“まだまだこれじゃない”と言い続けて、

なかなか練習を終えようとしなかった相棒の頭をはたく。


「キョウコごめんね、
こんな時間になって。」


「いえ!すっごく楽しかったからまだまだやりたいぐらいです!
カスミ先輩ホント歌上手!」


「ありがとっ。」


カスミがキョウコに謝りながらドラムセットの片付けを手伝っていたので、

俺は申し訳なさそうにみんなに手を合わせる相棒と一緒にアンプを片付ける。


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