7人目のバンドマン



「ごゆっくりどうぞ~。」


店員さんからそれぞれトレイを受け取ると、

あの日と同じ、2階の窓に面したカウンター席へと腰掛ける。


「い、いただきます。」


「聞いたよ~。いつも隼人に生姜焼き定食奢ってあげてるんだってね。
ごめんねうちの貧乏人が。」


「い、いえ!代わりにいつも送り迎えして頂いているので。」


女の人とご飯を食べるなんて・・・
・・中学校の給食以来だ。


給食を除外すると・・・・・・・。


思い返すと保育園まで遡ってしまったのでやめた。


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