7人目のバンドマン


遠藤先生は両手で段ボールを2箱、
重たそうに抱えていた。


「何ですかそれ?」


「町内会長さんが本を寄贈してくれたんだよ。図書室まで運ぼうと思ったところでお前の登場ってワケだな。」


「前から聞こうと思ったんですけど、
遠藤先生って歴史の先生なのにどうしてそんなに図書室のお仕事もされるんですか?」


「ん?そりゃいつも新聞タダ読みさせてくれるからだよ。」




図書室に運ぶぐらいならすぐ終わるから大丈夫か・・。


腕時計で今の時間とライブが始まる時間を照らし合わせ、

遠藤先生が持っていた段ボールを1箱受け取った。




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