7人目のバンドマン
腕が若干プルプルしてきたところで、
ようやく図書室まで着く。
どこに置けばいいか聞こうとしたところで、
既に図書室にいた女子生徒が遠藤先生の所に小走りでやって来た。
「遠藤先生!
昨日・・お父さんとお母さんに言えました。
・・“応援してくれる”って・・言ってくれました!」
僕が言うのもなんだけど、
僕と同じような・・Cycloneの皆さんとは真逆そうな女子生徒に感じる。
「おぉ~良かったな。その勇気と根性があるなら、きっと床屋さんになれると思うぞ。」
「先生・・床屋じゃなくてトリマー!」
事情はよく分からないけど、
遠藤先生に感謝している様子だった。