7人目のバンドマン



“ドタドタドタ!”


廊下から大きな足音が聞こえてきたと同時に・・・


「遠藤先生!?」
「よく頑張ったな君!」
「まだ意識はないのか!?」

3人の先生が、
AEDを持って駆けつけてくれた。


胸骨圧迫を中断すると、先生達が遠藤先生に近寄り、手際良くシャツを脱がす。




「・・ハァハァ・・・・ハァハァ・・・。」


乱れた呼吸を整えながら、
祈る気持ちで装着されたAEDを見つめる。


機械からは淡々と声が聞こえ、
やがて・・・。


「・・・電気ショック必要か・・。
体に触らないように!」


先生がボタンを押し、少し待ってから僕と同じ様に胸骨圧迫を再開する。




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