7人目のバンドマン









―――――――― 


「それならしょうがねぇ!」


「せっかくチケット頂いたのに・・
すみませんでした・・。」




「もう謝るな和也。」


先程の出来事を話すと、志郎さんが肩をポンと叩いて僕をイスに座らせてくれた。



「まっ、今日でライブが無くなるわけじゃねぇからな。ほれ、水やるよ。」


隼人さんもペットボトルを投げて渡してくれる。



「あ、ありがとうございます・・。
他の皆さんは?」


「本郷とカスミはもう帰った。
敬介は出待ちしてくれてるファンの人達に挨拶しに行ってる。」



そっか・・・。
本郷さん・・会えなかったな・・。



< 211 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop