7人目のバンドマン
「大丈夫だ。
本郷はいつだってカスミの事を信頼してる。
今頃2人で何か話し合ってるだろ。
それに、本郷が俺達に話さないってことは、あの2人で解決できる問題だよ。」
隼人さんは立ち上がって、
黒いカバーに覆われたベースを担ぎ上げた。
「じゃあ飯でも行くか!
たまには俺が奢ってやるよ。」
「珍しい~!
なに?カツアゲでもしてきたんすか?」
敬介さんが隼人さんを茶化しながら、
僕達は楽屋を出た。