7人目のバンドマン
“ガチャリ”
興奮冷めやらぬスタジオの扉が開けられて、志郎さんが入ってきた。
「おーっす志郎くん。」
「お久しぶりです。」
「・・・ちょっと背伸びたか?」
志郎さんは状況をすぐに察知して、自分の分のパイプ椅子を持って僕の隣に腰掛ける。
「おめでとうございます志郎さん!
今、敬介さんに聞きました!」
「まだスタートラインに立っただけだ。」
志郎さんは至って冷静なようだった。
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